「平和の鐘を鳴らそう」に初めて参加して
暑い夏の一日、東本願寺札幌別院境内で行われたユネスコ「平和の鐘を鳴らそう」式典に、初参加させていただきました。
山門をくぐると、左手に鐘楼堂、その右側には樹齢百年の保存樹、柏の木がそびえ、この大樹の木陰での式典が始まりました。
横山会長のご挨拶、藤島輪番様の法話があり、戸部副会長の「平和宣言」に続き参会者全員で「私の平和宣言」を唱和、手作りの紙芝居「ユネスコって何?」を、子供たちと一緒に勉強しました。
ユネスコ民間運動に賛同の近隣の方々、外国の方たち、子供たちも先生同伴で参加、総勢72名が鐘楼堂を囲み、心を込めて一人ひとりが平和を祈りながら鐘を鳴り響かせました。この鐘楼堂の鐘は、太平洋戦争のため供出され、戦時中は鐘の無い鐘楼堂だったそうです。
戦後の昭和23年10月25日、再鋳され現在の鐘となったことを伺いました。
二度の世界大戦の悲しみと、反省の中から、世界平和を求めてユネスコが誕生したことを思うとき、現在もまだ戦争が続くこの地球上から一日も早く戦争を無くし、次代を担う子供たちのため、私たち大人は、ユネスコを通し、もっともっと平和のため働き掛けなければと、強く思うのです。
戦禍や災害で家や両親を失った子供たちが、小さな手を合わせる姿を TV の画面を通して見る度、こんな悲しみを決して繰り返してはならないと強く心に感じております。
世界の子供たちの未来が、明るく平和でありますようにと念じながら平和の鐘を打たせていただきました。
(高山千鶴子)