2020年度

[2020年度] 世界寺子屋プロジェクト

世界寺子屋プロジェクト

[2022年度] 世界寺子屋プロジェクト

〇建設中の21軒目のワリン寺子屋に井戸1基と浄水機の設置費用(シジシー助成金)
〇ワリン寺子屋に図書一式の設置費用他(札ユカレンダー基金)
〇現地の要望にそった支援

[2020年度] ユネスコ活動紹介パネル展

日 時2022年12月11日
場 所地下歩行空間
参加者

《世界寺子屋プロジェクト》
9/2ー9/6「ユネスコ活動紹介パネル展」(普及PR委員会と共催)
3月 「 CGC みどりとこころの基金 」 より第 3 次カンボジア 世界寺子屋運動第 3 期分とし て、 寺子屋 に深い井戸 1基 +浄水器1基設置。クラウドファンディングより、村内に 井戸 +フィルターコンテナを2カ所、新しい図書の補充などの支援 。

カンボジア寺子屋運動モニタリング視察報告
世界寺子屋運動および世界遺産活動の広報活動を「全国でどう伝えるか、どのような手法があるか」を考えるミッションを受け、日本ユネスコ協会連盟主催ツアーを全国の地区ユ協から5名の参加、3月18日~22日の日程で行ってきた。
カンボジアは1970年代、ポルポト政権による強圧政治により200万人以上の人々の虐殺があり、その後の内戦の影響もあって、識字率が極端に低下。
日ユでは、1994年に識字プログラムを開始し、現在までに17軒の寺子屋ができている。
これまで札幌ユネスコ協会もカンボジア寺子屋のために幾多の支援を継続している。
今回の視察では、「子どもたちに教育を」の目的からスタートしたユネスコカンボジア寺子屋運動が、現在、カンボジア政府の教育制度に「寺子屋モデル」として、反映されていることに大きく感銘を受けた。
寺子屋(CLC)がコミュニティ内の自治で運営され、識字・収入向上・米銀行など、村の人々の教育や生計のための拠点となる様子を視察でき、寺子屋運動の成果を実感できた。
また、世界遺産アンコール遺跡の修復体験を通し、現地における修復人材養成や遺産の重要さについての啓発活動が、地域に住む人々の生活改善につながることを改めて確認できた。
今後は地元でのフィードバックに努めたい。
(寺子屋プロジェクト 中村 康江)

2017年度 会報 No.43
17軒目の寺子屋完成
シェムリアップ州スレイ・スナム郡に「スラエン・スピアン寺子屋」 が完成しました。
3月29日(木)にカンボジア教育青年スポーツ省、 シェムリアップ州、スレイ・スナム郡からの来賓や地元住民が大勢集まり、開所式が盛大に開かれました。
スラエン・スピアン村は、世界遺産 アンコール・ワットがある市街地から車で約 2 時間離れた農村地域にあります。
コミューン内の14村のうち学校があるのは6村と分布に偏りがあり、約 13% の子どもが学校に通っていません。( 2017 年・建設前 の調査より)
シェムリアップ州の全12郡のうち、唯一これまでに寺子屋のなかったスレイ・スナム郡での今後の活動に、地域からの大きな期待が寄せられています。
また、寺子屋敷地内に井戸1基、ソーラーパネ ル1基、スラエン・スピアン村に井戸3基の設置が完了しました。 (日本ユネスコ協会連盟、宍戸亮子さんの現地報告より)

2017年度 会報 No.43
2016年度カンボジア井戸ならびにソーラーパネル完了報告
当会支援の井戸4基とソーラーパネル1基の設置 が、全て完了したとの報告を受けました。
(1) 「ポングロ・クラオム寺子屋(2017.3.15開所)」 敷地内:井戸1基・ソーラーパネル1基 (2) 「スレ・クバーブ寺子屋」から約50m:井戸1基 (3)「スレ・クバーブ寺子屋」から約500m:井戸1基 (4)「タヤック寺子屋」のあるコミューン内で 寺子屋から約2-3キロ:井戸1基

2016年度 会報 No.42
「ポングロ・クラオム寺子屋」完成
3 月15 日(水)、カンボジア・シェムリアップ州 チクライン郡ポングロ・クラオム コミューン ポ ンロピー村にて、16軒目の寺子屋となる「ポン グロ・クラオム寺子屋」の完成を祝い、開所式典 が行われました。式典は総勢約600 人が集い、 地元テレビ局4 社が取材に訪れる、盛大なものと なりました。~中略~ 村の住民が寺子屋へ寄せる期待は大きく、 2017 年度に始める活動として「識字クラスを2つは実施したい」「英語のクラスも欲しい」「収 入向上活動も2 種類くらい欲しい」など、早くも多くの希望が寄せられ、関係者は皆張り切っ ています。(日本ユネスコ協会連盟報告書より抜粋)

日 時2022年12月11日
場 所地下歩行空間
参加者

2016年度 会報 No.42

日 時2017年2月25日(土)10:30~、14:00~
場 所札幌エルプラザ3階ホール
観客数計270名
収 益 397,240 円(東日本大震災子ども支援募金就学支援奨学金へ)

福島に住み続けることを決めた家族の”小さな声”を丹念に聞き取ったこのドキュメンタリー映画が、観客の皆さんの心の中に多くのことを持ち帰ってもらえたと、終了後の46枚ものアンケートを読み返しながら実感しました。
「胸が痛んだ 、涙が出た 」といった感想と同時に「なにも知らないでいた」「自分に何ができるかを考えるきっかけになった」「もっと多くの人に観てもらいたい」という感想は、私たちがこの上映会を企画するにあたっての目的「市民の皆さんとの被災地への思いの共有」が少しでも達成できたと感じさせてくれます。
特筆すべきは、震災支援を続けるチェリストの土田英順氏の言葉です。
「ありがとうございます。感動しました。今すぐ自分にできること。ユネスコ協会にささやかですが『じいたん子ども基金』から寄付させていただきます。あとはこれから考えます。保養の大切さ、必要性、いっそう理解が深まりました」とアンケートにお書きくださり、次の日にさっそく「ユネスコ協会就学支援奨学金」に10万円のご寄附がありました。
上映会のもう一つの目的でもあったこの奨学金への支援は、チケットの売り上げから397,240円の寄付ができましたことをご報告申し上げます。
また当日は17名のスタッフの見事な連携プレーで準備時間も少ない中、スムーズに活動できました。心より感謝申し上げます。
上映を通じ、原発事故によって日常がすっかり変わらざるを得なかった福島の人々の姿を知りました。
(寺子屋プロジェクト 代表 中村康江)

2016年度 会報 No.42

無関心ではいられない
私には「裏切者」「逃げ足早い」などと陰口を言われながら福島から自主避難を続けている友人がいます。
彼女は美しい自然に惹かれ、川内村原発から30キロ圏内を終の棲家と決め移り住んで間もなく、福島第一原発事故に遭遇しました。
全村民避難から、現在は住民への帰還が呼びかけられていますが、不安が払しょくされず、北海道に留まっています。
映画の二本松のお母さんたちは、二本松に留まることを選んだ人たちです。
「逃げるも地獄、残るも地獄」の心境だったと思います。
大変厳しい状況の 中で子どもたちのために頑張る姿には涙が出ます。
本当に何とかしてあげたいと思うのです。
チェルノブイリの子ども達同様「保養」の効果が紹介されています。
何日振りかで土に触れ、思いっきり外で遊べる保養は子どもたちにとってかけがえのない時間です。
保養に参加した子どもたちは明らかに元気になります。
私は北海道に保養に来る親子のお世話をしたいと思っています。
映画を見て福島の事故を忘れてはならない、風化させてはならないという思いをさらに強くしました。
この映画を一人でも多くの方に見ていただきたいと思い今回も多くの友人たちに声がけしました。
子どもたちの未来のために無関心ではいられない、大人たちが声を上げなければいけないと感じました。
(堂前永子)

2016年度 会報 No.42

土田英順さんの支援
元札幌交響楽団首席チェロ奏者の土田英順さんは、東日本大震災発生直後より、各地で支援コンサートを継続され、3月末現在、346回の開催、来場者約25,000人、募金額は3,100万円に上ります。
2014年11月、当会主催の外岡秀俊氏による講演会「わすれない、つなげよう」で素晴らしい演奏をお聞かせ下さったことも記憶に新しいと思います。
土田さんは福島の子どもたちの「保養」 の活動も支援されています。
今回の映画鑑賞がご縁となり、ユネスコ協会 就学支援奨学金に10万円のご寄付をいただきました。その 後3月の支援分として15万円をお振込みいただきました。
詳細は下記のブログで逐一報告されています。
(普及PR委員長 國田裕子)

土田英順のボストンバックにチェロと酒
https://eijun1.blog.fc2.com/

[2015年度] 「カンボジアの子どもたちの今と未来」 講師 岩田亮子氏

日 時2015年11月9日(日)
場 所かでる2・7
参加者参加者30名

札幌ユネスコ協会では2009年に「世界寺子屋プロジェクト」を立ち上げ、カンボジア寺子屋訪問をはじめ、寺子屋建設、井戸やソーラーパネルの設置支援を行ってきました。
今回講演くださった岩田さんは、日航の客室乗務員だった時代にたまたま人身売買撲滅NGOの活動中にカンボジアの孤児たちの悲惨な生活を知り、2009年7月、私財を投げ打って単独カンボジア・バッタンバンに移住。現在も孤児院で子どもたちのマザーとして日々奮闘する岩田さんのお話は、私たちユネスコメンバーにとり、さらなる支援の継続に大いなるヒントをくださいました。

“カンボジアの子どもたちに笑顔を”
1990 年国際識字年がスタートして25年、ユネスコはアジアの発展途上国の子ども達に寺子屋を提供し活動を続けてきたが、そのあり方を模索しているのも事実である。
そんな時「カンボジアの子ども達の今と未来」と題した岩田亮子さんの講演を聞く機会を得た。
岩田さんは26年間 日本航空で仕事をされ国際社会を広く見聞、発展途上国に強い関心を持 たれ支援活動の始まりとなったとの事である。
特にカンボジアの子ども達の実情を視察した際極めて苛酷な生活環境 にも拘らず明るい笑顔と歌で歓迎してくれたことに感動。その子ども達のためにと援助を決心されたという。
その後カンボジアに移住6年間児童養護施設で自立に向けた支援を始め井戸を掘り野菜を作り食事提供の仕事まで生みだした。
また、識字率向上の寺子屋を作り年長が年少の学習をみて教師不足を補い将来の自立を目ざした運営がなされているとの事である。子ども達の明るい未来を心から願って止まない。(清水 京子)

[2014年度] 東日本大震災子ども支援講演会コンサート「忘れない、つなげよう」

日 時2014年11月29日(土)
場 所札幌エルプラザ 3F 大 ホール
参加者参加者258名

講演 外岡秀俊氏 演題「忘れない大震災に学ぶ」
コンサート 土田英順氏 チェロ 鳥居はゆきさん ピアノ
売上 他 453,022 円 ユネスコ協会就学支援奨学金 へ

一昨年7月、東北訪問を終えた私たちは、心に持ち帰った多くの思いがありました。
震災から3年が経ち、人々からの関心が風化しつつあるなか、東北の復興には未だ多くの問題と膨大な年月を要することをこの旅で改めて実感し、今の東北の状況をできるだけ詳細に広く発信したいと企画したのが、このたびの外岡秀俊氏の講演会です。
当日、会場には280名程の方々が詰めかけ、綿密な取材による外岡氏の被災地報告と映像を熱心にお聴きいただけました。
また後半の土田英順氏と鳥居はゆきさんによるデュオの音色に、皆さん一様に被災地への思いを巡らして聴き入っていました。
おかげをもちまして無事盛会裏にて終了することができました。
また今回のチケットの売り上げ他全額453,022 円を、東日本大震災による様々な理由で学校に通うことが困難な子どもたちのための「ユネスコ協会就学支援奨学金」に寄付させていただきましたことをご報告いたします。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

[2013年度] 寺子屋プロジェクト/カンボジア支援について

2012年~2014年と3年間の継続事業として、(株)CGC「みどりとこころの基金」の支援で、シユムリアップの寺子屋に太陽光パネル、井戸を毎年1基ずつ寄贈、寄贈予定しています。
また、カンボジアスタディツアーを3年間実施しました。
図書室への絵本の寄贈をはじめ、村中心部の井戸の建設、日本の絵本の翻訳・紙芝居の作成と寄贈。そのために、募金活動や書きそんじハガキの収集、小学校等への出前授業等を行っています。
(広田 美貴子)

2013年度 会報 No.39

ユネスコ寺子屋運動「書きそんじハガキ」への協力
*真駒内曙中学校 *北広島大曲東小学校 *厚別通小学校
たくさんの書きそんじハガキを集めて下さった上記3校に感謝状を差し上げました。
ユネスコ活動を熱心に調べ、自分達にできること・・・に取り組む姿に触れ嬉しく思います。
元気な歌で温かく出迎えていただいたり、ユネスコをもっと知りたいので出前授業に来て下さいと言っていただいたりと元気、勇気、やる気を分けていただいています。
皆様の善意を大切に届けたいと思います。ありがとうございます。
(内山 洋子)

[2013年度] 札幌ユネスコ協会東北ツアー

日 時2013年7月6日-8日(土-月)
場 所岩手大船渡・平泉
参加者15名

この一年半寺子屋プロジェクトで温めてきた、東北被災地を訪問する旅を15名の参加で実行できた。
厳しい状況をどのように感じたり受け止めたりできるだろうか。
少しためらう気持ちもあったが、知らなくてはとの思いが強く、参加者、関係各位のサポートで実り多い旅になった事に感謝したい。
1日目:今回改めて中尊寺を中心とする人々の平和への祈りの満ちた世界を感じることができ、ユネスコ精神の神髄を見る気がしたのは本当に大きな収穫であった。
2日目:釜石の復興商店街のおかみさんの話を聞き、復興はまだまだなのだなあと実感。午後からボランティアガイドさんの説明で細かく密度の濃い勉強をさせていただいた。
一番ショックだったのは「鵜住居」(うのすまい)という場所の防災センターの残骸の建物を訪ねた時だ。
もともと鵜住居という名前が昔からつけられていたくらいだから湿地帯で何度も津波や浸水の被害を受けてきたところである。
そんなところに「防災センター」があったのだ。ここでは3.11のつい3週間前に避難訓練をやったばかり。震災当日2階の天井までわずか15センチのところまで浸水。多くの人たちが犠牲になった。
宿は大槌町の宝来館。元従業員の伊藤さんの被災当時の携帯動画を見せてもらいながら話を聞く。実際の現場なので津波の恐ろしさが身に迫った。
先代の創業時代から津波に備えすぐ裏山に逃げ道ができていたのでその地区の人々は亡くなられなかったという。
一旦津波を抜け出たおかみさん、岩崎昭子さんが再び津波に襲われようとする村人たちを助けに海岸の方に向かった勇気にびっくりした。
今、この地域では「これ以上の防波堤は作らず、代わりに森林組合の人たちと林道を整備し、子ども達の遊び場を森の中に作っていく。」との考えの下、車いすでの避難道路までボランティアで整備されつつあったのには深い感銘を覚えた。
3日目:いよいよ大船渡へ。山口会長さん、佐々木前会長さんはじめ、大船渡ユネスコ協会の方々が6人で待っていて出迎えて下さった。仮説住宅や赤崎小学校、赤崎中学校の跡地などを見学。
赤崎中学校は2年後の建て替えを目指して20mほど高いところを造成中。
大変な事業だ。高台にある仮設の校舎では三浦校長先生が迎えてくださった。
沢山の子ども 達が心に傷を持っているのだが、「ともかく普通に、普通の当たり前の中学生活を送らせたい」強調されたことが印象深かった。
山小屋「寿限無亭」という景色のいい楽しい雰囲気いっぱいの場所で、大船渡の方々と一緒にお昼のお弁当をいただいた。大船渡ユネスコのみなさんの歓迎に心から感謝申し上げたい。やはりユネスコにつながっているということはそれだけでこんなに心通うものかと思った。 大船渡ユネスコの方々に別れを告げ仙台空港へ。
途中できるだけたくさん沿岸地方の実態を見たいと伝えていたので、特に地元の運転手さんが詳しい説明をいれながら、陸前高田市、気仙沼市、南三陸町を回って下さった。
話題になった一本松、最後まで「津波です。逃げて下さい」と女性職員が叫び続けたあの防災ビル、海から陸へながされるうち途中何軒もの家々をなぎ倒していった大きな船も陸地にそのまま残されていた。
埋立や嵩上げに使うがれきの山や土の山があちこちに見えたが、稼働しているブルドーザーも働いている人々も想像していたよりずっと少なかった。
鉄道の回復も途切れて、代替バスも不便だ。津波はトンネルを通り抜け先の町を襲ったという。
仮設住宅はまだあちこちに見られたし、ようやく始まった高台の公設住宅の家賃が高く、仮設のほうがまだいいという人たちもいたり、なかなか一律にいかないことが多いようだった。これが原発事故地域だともっともっと問題が複雑になっていることが頭をよぎる。 あの3・11から2年数か月、しかし復興とは何だろう。
人々が日常を取り戻すとは何だろう。家族がいて、仕事があって、毎日が平凡でも普通に送れることの有難さ、そのことを忘れないで、いつも東北の人々のことを、他人事と思わない自分でいたい、あんなに元気そうに私たちに接してくださった東北の人たち、ふとした瞬間、朝に、夜になみだの止まらない方々なのだと想像する。
この東北の地域に、どれ程、深い悲しみや絶望感、孤独を抱えている魂が存在することだろう。
振り返れば振り返るほど、重く、つらい旅、しかしながら、一方で、元気をもらい、楽しく友情あふれる本当にいい旅だったと思う。
そんな旅を、みんなで作り上げてくださって、ありがとうございました。これから何度もこの旅のことを思い出すことでしょうし、これからのユネスコの活動にもつなげていきたいと思います。 (2013.7.26)~参加者感想文より抜粋~寺子屋プロジェクト代表 横路 由美子

2013年度 会報 No.39

赤崎中学校からのお客様
札幌交響楽団コンサートマスターの大平まゆみさんと国際ソロプチミストア メリカ日本北リジョンの招きで、1月6日~8日、大船渡市立赤崎中学校2年 生女子7名と先生1名が札幌を訪問しました。
この企画には札幌ユネスコ協会 も協力し、バス代の支援を行いました。
一行は札幌観光や小樽観光を楽しみ、 7日には大平さんの記念コンサートに先立って Kitara の裏側や、リハーサルの 様子を見学しました。
生徒の皆さんには貴重な経験となった事でしょう。
8 日にはカレンダー市初日のかでる 2・7 を見学し、人の多さにビックリした 様子でした。
生徒たちは千歳空港でそれぞれ旅の感想を述べあいましたが、「カ レンダー市には驚いたが、こうやって得た資金で自分たちが皆さんに支援して いただいていることが分った。」と述べる生徒もいました。
これからも大船渡ユネスコ協会や、赤崎中学校との絆を深めて行けたらいいなと思います。(國田 裕子)

2012年度 会報 No.38[東北の子供たちへの思い]
「カンボジア支援と共に東北のことを忘れない」と札ユの集りのたびに皆で話してきた。
日ユが統括している奨学金や学校支援に協力するのはもちろんのこと、具体的に東北のどこかのユ協と協力し合いたいと願ってきた。
3・11直後はとりあえず他団体とも連携しながら仙台ユ協や岩手県山田町轟木小学校等に、支援物資や図書、楽器など送ることができた。
また、今年度からは、日ユの希望もあり岩手県大船渡ユ協と連携することとなり、大船渡ユ協が(株)日本テトラパックの援助を受けて出版した写真・文集“津波はいつかまた来る”(写真)を125冊購入、CGCグループでも300冊買っていただき、札幌の小中学校等で活用して貰うことにした。
また、津波で校舎を流され、夏にようやく高台に仮校舎が出来てそれまでバラバラだった生徒達が集まり授業を再開した赤崎中学校には大船渡ユ協を通じ、2回にわたり教育支援金を送った。
「生徒たちの励みになります」と三浦校長、大船渡ユ協より御礼のお手紙をいただいた。
今後とも、何らかの形で大船渡のユ協と交流を続けることができたらと思っている。
(寺子屋プロジェクト 代表 横路 由美子)

[2012年度] カンボジアスタディーツアー「ルエルの子ども達と太陽と水と !!」

日 時2012年11月21日(土)~25日(日)
場 所シェムリアップ州
参加者参加者15名(学生3名)

「北海道CGCみどりとこころの基金」 「CGCみどりとこころの基金」は、環境保全、社会福祉、社会貢献に取り組む事業に対して、幅広い助成を行っています。
「カンボジア世界寺子屋運動」が2012年助成事業に選ばれ、今回、基金からの援助でカンボジアの寺子屋に太陽光パネルと井戸の設置をしました。

2012年度 会報 No.38

ルエルの子ども達と太陽と水と !!
2011年3月、ルエル村のCLC(コミュニティラーニング センター)開校式に参加の準備をしていたが、出発2日前の東日本大震災「3・11」で急遽11月に変更。
しかし、水害の影響で道路が不通になりこの年はルエル村には行けなかった。
2年越しで実現した念願のルエル寺子屋訪問で、その屋根の上に設置され燦然と輝いている太陽光パネルを見上げ、新しい井戸の通水テープカットに参加できたが、何よりも嬉しかったのは子ども達に民俗楽器の音楽で出迎えられたことだった。
太陽光パネル2枚の乏しい明るさの夜間識字教室で学ぶ生徒には、さまざまな事情で卒業まで昼の学校に行けなかった人達、中には赤ちゃんを連れたお母さんもいたが、この識字教室で文字の読み書きが出来るようになりたいという熱意が伝わってくる。
シェムリアップ州は、アンコールワットなどの世界遺産で知られ外資系の立派なホテルが立ち並ぶが、地元の子ども達はアンコールワットを見たこともなく、塗り絵を教材にしたりしているとも聞いた。
「見える支援を・・・」目指している私には 「あるものがないものに・・・」ではなく与えるためでもない、寺子屋支援だけではない、共に歩む人達の国際支援の一助になる事を願っている。
(佐藤正子)

2012年度 会報 No.38

カンボジアスタディーツアー2012.11
ルエル寺子屋のある地域で、午後からゆっくり過ごせた日程は、とても良かったです。
村の人達とスタディーツアーのメンバーとの交流が、時間の経過とともに深まっていく様子・・・夕方になり暗くなり、小さなソーラーの明かりの中、始まった識字教室は、年齢幅の広い生徒さん達が熱心に学ぶ姿でいっぱいでした。
改めて「識字とは・・」原点に帰る思いでした。
水上寺子屋の授業ではパネル(絵本の読み聞かせのため札幌から用意し、持参)を活用してもらえて嬉しかったです。良い教材になってくれたらと願いました。
私にとっては、このツアーで学んだ事、楽しかった事、すべてがこれからの生き方につながる大切な宝物になりました。
(栗原みさ子)

2012年度 会報 No.38

思いは時を超えて~過去と未来を繋ぐもの~
初めてのカンボジアはとにかく鮮烈だった。
フレンドリーな人々がつくりだす共同体があり、至るところで見かける動物達の生活もあり、自然に飲み込まれかけている遺跡もあり。人々が、動物が、植物が、生きようとする力…。全体に、「動」のエネルギーが満ち満ちていた。
アーで訪れた場所では、歴史という過去の存在を目の当たりにし、子供という未来の担い手とも交流できた。過去と未来をつなぐものは今この瞬間であり、それを支え、原動力たる人々の思い。私も、何かしらの形でカンボジアの未来に携わっていこうと思う。
帰国してからの報告会で、皆さんと再会できた上に、発表の場が設けられていたというのも、思いを繋げる大変良い契機だった。
カンボジアという国、ユネスコという組織、そして今回出会えた人々に、本当に感謝したい。
(北海道大学法学部3年 木村一也)