ユネスコ活動に新たな視座を得て
昨年10月に、旭川ユネスコ協会が「第55回北海道ユネスコ大会 i n 旭川」を主管させていただきましたところ、札幌ユネスコ協会から沢山の会員の皆様が参加下さいました。 特に、全員参加のダイアログ形式のワークショップでは活発で前向きなご発言を賜りましたことに、心よりお礼申し上げます。
私は 2019 年12月から 3 年間、文部科学省内に事務局がある「日本ユネスコ国内委員会」の委員を拝命しました。 北海道地域を代表するユネスコ
活動普及の立場の国内委員になって、UNESCO本部や我が国のユネスコ活動を知るだけでなく、日本ユネスコ協会連盟が果たすべき民間ユネスコ運動の更なる普及・推進について、多くのことを学ばせていただきました。
任命前には所属協会での活動で精一杯だった私にとって、他ブロックの国内
委員や専門家委員の活動や考え方から得られた学びは多く、それまでユネスコ活動を狭く捉えていた私は新たな視座を得て、活動を振り返ることができました。
さて、教育・科学・文化を通して、世界の平和や人類の福祉に貢献するのが UNESCO の目的で、そのためには、人々が知的・精神的に連帯することが必要です。
目的を達成するために、UNESCO はユ ネスコスクールや世界遺産以外にも、多くの事業を展開・継続しています。ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN) もその一つです。 道内では、札幌市が 2013 年にメディアアーツ部門で、旭川市が 2019年にデザイン部門で加盟認定されました。
創造性が必要な文化分野では世界中でユースが活躍しています。
世界295都市の UCCN は創造的・文化的な産業の活性化や新たな価値観の創出のための人・モノの交流に加え、国連の S DGs に責任を持って関わります。
認定当初、旭川市のU CCN と当協会は接点を持てないのではないかと危惧しましたが、事業を「文化分野の人づくり」と受け止めて、創造性豊かな良き地球人をこの旭川で育て、国内外から来旭するユースを応援するために、「あさひかわ創造都市推進協議会」のメンバーとして活動しています。
あさひかわ創造都市推進協議会のコンセプト図「デザインの森」の中の 「ユネスコの木」をご覧下さい
今後は、同じ U CCN 都市である札幌市、ならびに
札幌ユネスコ協会の皆様と協力して、「世界の平和に貢献できるユネスコ活動」をご一緒に展開できれば有難いです 。貴協会の皆様方のご健勝と益々のご活躍を祈念します 。
(旭川ユネスコ協会会長
林 朋子)