2015年度

[2015年度] 第71回日本ユネスコ運動全国大会in和歌山

[2015年度] 第71回 日本ユネスコ運動全国大会 in 和歌山

日 時2015年6月6日(土)、7日(日)
場 所和歌山市民会館大ホール
参加者

1945年にユネスコ憲章が採択されて70年という記念の年の全国大会。
テーマは「持続可能な平和のために!会話を広げるユネスコ」でした。ESDをテーマに数々のプログラム、2日間にわたる盛りだくさんの内容でしたが、印象的だった2つのことを取り上げ紹介したいと思います。
ひとつは大会冒頭の松田会長の言葉でした。
大会参加のため来日されたお二人と大会前日にご歓談された時のことをお話されました。
ひとりは世界ユネスコクラブセンター連盟副会長で中国ユ協名誉会長の陶 西平氏、もう一人は韓国ユ協名誉会長の李 平宇氏です。
今、日本・中国・韓国の政府間では微妙な緊張感のなかにあるが、ユネスコの果たす役割が、今こそ人類の平和の実現に必要であることを膝を交え再確認された、といった内容だったと思います。ユネスコの精神を牽引するトップのお三人の「平和のための会話」の情景を想像し、目の前がぱあ~っと明るくなったような気がしました。
もう一つは2日目の講演。長年オーストラリアで映像ジャーナリストをしていた現和歌山大特任助教サイモン・ワーン氏の「太地町の伝統捕鯨」のお話。
西欧の国々が日本の捕鯨について非難していることに対し、その不合理な西欧の歴史認識をとりあげ、捕鯨の町太地町の、動力を使わず伝統に培われた捕鯨の歴史こそ、自然環境の管理の手本となることを強調。自身がかつて批判の側のジャーナリストとしてカメラを回しつつ徐々に違和感を覚え、「太地町の素晴らしい伝統文化を世界に伝えて行こう」と今に至った経緯も興味深いものでした。
大会終了後のエクスカーションは、念願だった高野山の宿坊に一泊し、思い出深い大会参加となりました。(中村康江)