日 時 | 2020年7月18日(土) |
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場 所 | 東本願寺別院境内 |
参加者 | 20名 |
2020年度 会報 No.46
「平和の鐘をならそう 」東本願寺札幌別院輪番、三浦崇様
コロナ禍で世界中が振り回され、感染拡大防止のために「集まるな閉めるな 寄るな 家に居ろ」と三密回避が叫ばれて久しい。そのような中で「コロナ禍が人に問うもの語るもの」との川柳が目についた。今回の経験から何を学ぶのかということであろう。
国連のグテレス事務総長は「このウイルスには、国籍も民族性も、党派も宗派も関係ありません。
すべての人々を容赦なく攻撃します」と語っているが、コロナウイルスは自らの遺伝子を残し増殖するために、人や動物の他の生物を宿主にするのであって、ウイルス自体には攻撃する意志があるわけでは勿論ない。
そのように、何の目的も悪意もないままに、国家・民族・思想・信条に無関係に感染をもたらす(襲いかかってくる)コロナウイルスに対しては、人間もまた国家・民族・思想・信条 の 差異ちがいを超えて対応・対決しなければならないのだろう。
先のグテレス事務総長は「戦争という病に終止符を打ち、世界を荒廃させている疾病と闘うこと」を訴えているが、人類が、お互いに憎しみ合い争い合って自国利益の追求のために貿易戦争や軍拡に狂奔する愚かさに気づき、全人類を破滅させる武器である核を捨てる方向へ一日も早く転換することを、コロナ禍が促しているのではないだろうか。
「私たちが直面している最大の危機はウイルスではなく、人類が内に抱える魔物、即ち憎悪と強欲と無知だ」とはイスラエルの歴史学者の指摘である。国家、民族、思想・文化の差異を認め合い、差異のあるままに共に携え合っていける世界の築かれることを願って、「平和の鐘」を鳴らし続けよう。