2012年度

[2012年度]第1回講演会(国際交流研修委員会)

[2012年度] 第1回 講演会(国際交流研修委員会)

日 時2012年7月28日(土)
テーマ「日本の健康教育の問題点 健康教育と食育」
講 師札幌医科大学教授 當瀬規嗣氏
場 所かでる2・7
参加者78名

今回は、北海道新聞にて毎週水曜日の朝刊のコラム“『生きる』しくみ”を連載されている、當瀬規嗣先生に講演して頂きました。
参加者は、78名で、会員に加え、道新コラムの愛読者の方々も多く、當瀬先生のユーモアたっぷりで、話しやすいお人柄のためか、講演会途中でもさまざまな方々から多くの質問が殺到し、大変活気のある講演会でした。

会報

ユネスコ講演会に参加して
日本で糖尿病にかかる医療費は1 兆1250 億円で右肩上がり。ガンは治るけれども、糖尿病の方が恐ろしく、将来は日本のさらなる人口減少も予測されるとのこと。
また、日本は糖尿病列島で、現在の患者数が約740 万人もいることに大変驚きました。
日本では、肥満体型の方に多いⅡ型糖尿病が圧倒的に多く、もっとも恐ろしいのは合併症で、神経症、動脈硬化による疾患、網膜症(失明)、心筋梗塞、じん不全、足(脚)の切断など。
しかし、適正なカロリーコントロールと運動、定期健診でのチェックなど早めに対処すれば合併症は防げるとのことでした。
次に、上記のさまざまな課題に対する當瀬先生の解決策が、大変、目からウロコでした。先生の細胞生理学に対する博識と見識の高さを感じました。
1.『食育』の実践:子供の時に何を食べていたのかがすごく大切。
2.病気ではないから、健康というわけではない!
:身体の機能(働き)を知ることが大切。
また、運動のしすぎは不健康になるということ。
3.『健康教育』は生理学中心で!:健康教育は、高校生のカリキュラムに取り組むべき。10年後には親になる世代に対し、病気の知識ばかりではなく、和食の見直しを教えるべきとのこと。
今回の講演会に参加させて頂きましたことは、大変意義のあることだったと感じています。朝ごはんをきちんと食べ、昼と夜食べ過ぎない。
また、夜10 時〜午前2 時の時間帯は、食べたものはすべて蓄積され、肥満になるということ。
以前、中性脂肪や痛風に悩まされた私にとって、注意すべきことだと感じました。
(宮嶋和彦)