2018年度

[2018年度]

2018

大会は、前年度の全日本吹奏楽コンクール金賞に輝く北斗市立上磯中学校吹奏楽部の皆さんの迫力あ
る演奏で幕が開き、その素晴らしさに会場は拍手の嵐!オープニングを大いに盛り上げてくれました。
北海道での開催は、2014年の知床大会以来で、函館では初開催。「広げよう平和・共生の心」をテ
ーマに、縄文の心、アイヌの精神文化、人口減少、サステイナブルな社会など、いくつかのキーワードの
もと、北の大地から次世代に平和を伝えていくために、「私たちは何をすべきなのか」を2日間にわたり、
グローバルな視点で考える機会を提供してくれまし た。
なかでも特に印象深く記憶に残ったのが、北海道文化局
縄文世界遺産推進室の阿部千春氏が特別講演
でお話しされた「レジリエンスと多様性」について。あまり聞きなれない言葉なのですが、縄文人が一万
年以上も奇跡のように平和に暮らし続けてきた理由に、縄文人の精神性の持つレジリエンス(復元力、弾
力)と価値の多様性(命ある全てを尊ぶ精神性、共感)だったことを提示され、この縄文人の精神文化
は、ユネスコの目指す人類の恒久的な平和へのヒントとなることを示してくれました。
他にも、箱館戦争を中心に函館の歴史を演出した函館野外劇
団の舞台パフォーマンスや江差追分など、
歴史の文化の色濃い地域ならではのおもてなしが随所に感じられた大会でした。
大会最後には、当協会の外岡副会長が10回表彰を受賞されましたことを報告いたします。